PICK UP / 母と娘の和姿ごよみ
- 日本の四季の内で最もエネルギーが溢れる夏。
とても特別な季節。
夏が運んでくるものは、いつも昔の思い出と今を交差させてくる。
沢山の顔ぶれの中に身を置き、懐かしい記憶と様々な香りに包まれて、夏を味わう。
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ふと母が箪笥から引っ張り出してくる浴衣。
若い頃の思い出をまとった夏の衣装。
袖を通してみると、昔のにおいが体を包み込み、私の知らない遠い過去が空間を超えてやってくる。
私はたくさん作った小物の中から、あれやこれやと合わせては華やかに装う。
- 夕涼み
- 星がチラチラと瞬きはじめ夏が落ち着きだす頃、浴衣で母と過ごす。
お揃いで作った紙バンドの帯留め、髪飾り、バッグたち。
私はたくさん作った小物の中から、あれやこれやと合わせては華やかに装う。
一方、母は帯留めと髪飾りを渋めの色で統一し、それだけでグッとくるシンプルな着付けを愉しんでいる。そんな母の様子に、ふと大人の女性の姿を垣間見た。
- 母と私の帯飾り
- 髪飾り(左:私 右:母)
- 母のコーディネイト
- 私のコーディネイト
- 紙バンドの和小物で夏を味わった後は、浴衣と一緒に箪笥に仕舞い、
また次の夏、また次…と一緒に時を重ねていく。
そして代替わりするのだろうか…
私が母の歳になったら、あの組み合わせだけでピシっとキメられる女性になっているだろうか。
- 娘ができて、私の作った髪飾りを付けているだろうか…あるいは一緒に作っても楽しそうだ。
- 夏は、過去を感じて未来に向かう。
紙バンドで彩る和風の夏。暦を重ねていく私たち…
さぁ、作ってみよう!
帯飾り
髪飾り
バッグ
母のバッグサイズ(cm):W18.5 D7 H7(H22)
私のバッグサイズ(cm):W16 D11 H12(H30)